2009-01-01から1年間の記事一覧

聖☆おにいさん/中村光

学生が3冊貸してくれました。「kayaさんが好きそうだと思って…(ハァト)」と。ええ?根拠は謎。 売れている漫画って、いろんなところであらすじを説明されているので、これも知ってはおりました。面白いよー、てのと、日本人ではない旦那さんを持つブログの書…

つむじ風食堂の夜/吉田篤弘

六本木のABCのベテラン店員さんのおすすめで、長らく売れ続けている密やかな名書…みたいな記事を読んだのだったか、テレビで見たのだったか。たまたま大学生協で見つけて手に取った。 月舟町という町の、つむじ風舞う交差点に建つ「つむじ風食堂」での出来事…

パレード/川上弘美(再読)

今日、話題に出たので読み返してみた。 買って読んだのは2年前の10月で、文庫版発売もそのとき。出たばかりで買ったんだな。 http://d.hatena.ne.jp/ka_ya/20071023 「センセイの鞄」のツキコさんとセンセイの、日常。 うっすいから、一瞬で読める。 そして…

ふつうがえらい/佐野洋子

最近専門書以外読むのはエッセイばかり。しかもゆるめの。ちょっと脳みそ疲れてる感じがする。恋愛小説とか読みたくないし。逃避中。いつまでやら。 佐野洋子といえばたぶん一番有名なのは「100万回生きたねこ」なのでしょうが、私はこの方の書く小説やエ…

なんとなくな日々/川上弘美

タイトルそのまんま。つれづれなるままに…以前の感じ。 切れるときに、「行きますね」と「言って」こときれた蛍光灯の話や、静かな宵に鳴き声の聞こえる冷蔵庫だとか、夏休みの絵日記を書くのに天気一覧が新聞に載っていたこと、…いくつか拾ってみたけれど、…

ル・パスタン/池波正太郎

挿画も総てカラーの池波正太郎随筆集。イラスト素敵だわー。 池波正太郎得意の食べ物や料理屋に関する思い出や、映画の話、歌舞伎、殺陣、勉強を始めた気学について、などなど。徒然に、独特の間をもって、綴られるあれやこれや。「珠玉の池波ワールド」とあ…

魔女の1ダース/米原万里

ロシア語通訳者、米原万里さんの痛快エッセイ。面白かったー … が… これ読んだことあったなー。たぶん。実家にある気がする、母のが。いやいい。面白かったので。 国が違うと、文化が違うと、言葉が違うと、常識は簡単に非常識になる、ってことをとてもわか…

かなえられない恋のために/山本文緒

解説漫画を伊東理佐が。 なんつーか…なタイトルの本読んでしまいましたが。山本文緒って殆ど読んだことないので、小説との差はよくわからず。1993年、31歳の著者が書いた「恋愛エッセイ」の、二次発行(とかいうらしい)。現在46歳となった著者の、言い訳(…

王家の風日/宮城谷昌光

学生に借りました。中国時代モノ。600年に及び栄えた古代中国の国、商(殷)王朝の最期を描く歴史小説。宮城谷昌光を初めて読んだのですが、力強く物語りを紡ぐ、というのと違って、作家主観での調査の結果が反映されてるような文章が不思議でした。歴史書で…

木曜組曲/恩田陸

前回の本がまだちょっと気分悪いので、はずれがないところ読んでおきたい気分で、恩田陸。結構前の作品のようですが。(初版1999年) 巨匠と呼ばれるような小説家であった重松時子の服毒自殺。その命日近くに毎年集まる、時子の縁者である女性5人…編集者え…

向日葵の咲かない夏/道尾秀介

「このミステリーがすごい!2009年度 作家別投票第1位」というんで、いまそこここの本屋で面出しして大売り出しなわけですよ。それでつい手に取ったのですが。 うーん。私はダメでした。面白くない。読後感悪い。ミステリーなのかな、そもそも。主人公は小…

つば九郎のおなか/つば九郎

買ってしまった。 まあつば九郎ファンは買えばいいと思うよ。(投げやり)(いや別にそんなひどくないけれど)(感想は述べにくい)(ドアラへの便乗であり二番煎じである、というのは大きく本人(本燕)も公言しております)つば九郎のおなか作者: つば九郎…

体験のあと/ガイ・バート  訳:矢野浩三郎

この「体験のあと」は途中まで読んでほっといてしまっていたのを読了。貸してくれた人がいろいろ説明濁していたわけがわかりましたよ。これ最後まで読むと、全然感想が変わるというか、もうジャンルが変わる(大袈裟か)。ものすごくうまく行っているかとい…

幽霊人命救助隊/高野和明

自殺して幽霊となった4人が、現世で自殺しようとする人たちを救助しなくちゃならなくなって、「幽霊人命救助隊」として働きまくる…という話。ヤクザとサラリーマンと若い女と主人公の浪人生男子、という取り合わせやら何やら、だいぶコミカルでベタなエンタ…

知に働けば蔵が建つ/内田樹

http://blog.tatsuru.com/ 神戸女学院大学の先生(…として著名な訳ではないと思うけれど)。上記blogをたまに見ていたのですが、著作を購入したのは初めて。単行本で出たときに気になってたのが、文庫になってたので手が出ました。blogに書いてたことに加筆…

着物あとさき/青木玉

青木玉さん、新潮文庫では以前「幸田文の箪笥の引き出し」というのが出ていて、それがもう好きで好きでしょうがない1冊。これは、その続編的なものです。母・幸田文の遺した着物を、帯を、どうにか生き返らせることは出来ないかしら、もしくは生地を、仕立…

まほろ駅前多田便利軒/三浦しをん

直木賞。そこそこ面白かった。解説が鴻巣友季子さん。 東京の神奈川に接したはずれ、まほろ市の中心であるまほろ駅前にある、便利屋多田さんが主人公。年齢の描写はないかな。イメージは30代半ばから40くらいか。独身男性の面倒くさがりな暮らし方と、便利屋…

都市の記憶を失う前に/後藤治ほか

工学院大学後藤先生の本領発揮本。もとは文化庁に勤めてらした、建築史の先生です。痒いところに手が届く。近代建築、歴史的建築、魅力あるあの建物はなぜ残せないのか。日本と諸外国では何が違うのか。そもそも、建築やまちなみを「残す」とはどういうこと…

妄想工作/乙幡啓子

デイリーポータルZで活躍の乙幡さんの工作本。すごい工具や材料を使ったり、オトコ気を見せつつも、編み物での制作だったり、アクセサリー作りだったりと乙女道も驀進…変な方です(褒めてます)。DPZで見たことあって印象に残ってたのはサーモセーターと家具…

蒲生邸事件/宮部みゆき

後輩くんに何冊かおすすめを借りた中にあって、全く予備知識なしに読みました(裏表紙の筋書きすら読まず)。それで面白かったから、ここで感想書くと根本的な設定について触れないわけにはいかないので、どうしようかと思う…。。。…それがイヤな方は、ひと…