2006-01-01から1年間の記事一覧
誕生日にいただいた本その2。向田邦子のエッセイは初めて。小説は数冊読んだけれど、ドラマの脚本家という職業柄なのか、良くも悪くもあざとさみたいなものが気になっていたのと、好みよりは少々湿度が高くて、それほど熱心な読者ではなかった。で、エッセ…
お世話になっております大月先生の著作。古いものが多いですが、戦前戦後問わず、現在お住まいの自分のマンションまで含め24の「集合住宅」を取り上げて語る一冊。雑誌『住宅建築』の連載をまとめたものです。同潤会アパートはもちろん、ワタシがやっている…
誕生日に頂いた本その1。手元にもあったのですが、久しく開いてもいなかったので喜んで読ませていただきました。童話を集めた一冊で、原稿の未整理箇所などはそのまま掲載されている。「生(なま)」な感じ。 「銀河鉄道の夜」はやはりせつなくて美しくて胸…
「『ぶらんこ乗り』の前史時代」「幻のデビュー短編集」、『とーきょー いしいあるき』という昔の本の改題で文庫化されたそう。というわけでむかしのいしいさんの小説。東京のあちこちの町が舞台となる。下北沢だったり、浅草だったり、銀座だったり。主人公…
SFの王道とされる一冊。設定は2028年(もうすぐじゃないか!)。月の裏側で発見された人間そっくりな、でも5万年前のものと思われる通称「チャーリー」の死体。「ルナリアン」と名付けられたこの種族と人類との関係を巡る謎解き。主人公的な「ハント博士…
祖母の枕元で少しずつ読んだ短編集。 文筆家「綿貫征四郎」の一人称で語られる。学生時代に亡くなった友人の実家が空くことになり、その「家守」として暮らすことを頼まれた綿貫と、庭の草木や隣のおかみさん、犬のゴロー、山の和尚、ダアリヤの君、などの周…
31回目の誕生日でした。友人らにたくさん祝いの言葉と贈り物をもらう。感謝。 出掛けたライブでは大好きなミュージシャンからHappy Birthdayの演奏なんてしてもらってしまった。あれは舞い上がりました。 そしてまた、大切な人から、素敵なブックマークをプ…
ISBN:4163686207 新刊が出ているー!と買ってしまいました…。ちょうど忙しいのが一段落ついていたのもあり。 いろいろな動物が主役になる「いきもののすべて」とDTP系のデザイナーであるうさぎが主人公の「マガオくん」と、単行本全体の最後の話「ある平凡な…
ISBN:4101228043 これも対談。小澤征爾と、世界的な数学者広中平祐。1976年、ボストンの小澤宅での二人と、あとプロデューサー萩元晴彦が進行役で加わりつつ進められた話をほぼそのまま掲載している。娘(小澤征良だ)が突然話しかけてきたりする様子もその…
…というかメモ。 時間が出来たら村上春樹訳ギャツビーを読もう。
ISBN:4101228035 対談、ていうジャンルをつくらねばならないか…。武満徹と小澤征爾の対談です。1978年頃のもの。面白かった。武満徹も小澤征爾も本当にすごくて偉大なマエストロですが、ふたりの根底に流れてるものが似てる感じ。美学と熱意が溢れているのだ…
読書じゃありませんが。日本シリーズが面白かったので特集組んでたNumberを買いました。奥村氏は「マドンナ」や「インザプール」の作家さんですが、がっつり中日ファンでもあったのですな。知りませんでしたよ。各試合の記事とか新庄や稲葉の特集なんかも面…
横山秀夫短編集。これはこの方らしい感じでした。人間のいやなところを抉りますよ。ぐさりと。 事件の被害者の家族だったり、出所した加害者だったり、後ろ暗い過去を持っていたりする人物が主人公で、警察は出てこない。あくまで何らかの事件にそれぞれの立…
2巻じゃなくて100%→101%というのがツボですね。102%も出るのだろうか。 主人公ドリーは相変わらずです。暇そうなOL。退屈な日常にドラマが欲しいなあ、というごく普通のOL。羊だけど。ハルミさんはそれほど乗り気じゃなかったのに、なぜか二人でルームシ…
童話「クレヨン王国」シリーズの第一作目の、オリジナルバージョンだそうです。出版されるときに削った部分(およそ100ページ!)を戻し、時勢に合わないところなどを少し修正した完全版「クレヨン王国の十二か月」。作者のまえがきとあとがきもとても優しく…
文庫のカバーがかわいい(帯いらないなあ)。 堀江敏幸2冊目ですが、静かな空気感は変わらず。でも、ちょっと冗長になったかなあ。前はそんなふうに感じなかったのだけど…(読書記録開始以前に「雪沼とその周辺」を読んだ。これは結構好きだった)。路面電…
長めのいい部屋、ではまったフジモトマサルさんの以前の作品を友人が教えてくれたので衝動買い。主人公は羊の女の子ドリーです。ちょっとひとりよがりで乙女ちっくなドリーは普通のOLなのがおかしい。羊なのに。でもかわいいっす。友人はるみちゃん(は人間…
なんか真面目そう、いや実際真面目な研究書なのですが、中身は具体的検証に基づいており、わかりやすくするする読めます。勿論思想的に偏ったりしていないし。日本で一番初詣の人出が多い場所、相撲取りが手数入り(でずいり)するところ、外苑にはヤクルト…
「江戸」っていうカテゴリを作ろうか悩むな。時代小説です。鬼平は「火付盗賊改」ですが、こちらは共存していた町奉行の方、八丁堀の同心不破に使われる髪結い伊三次が主人公の捕物帖。髪結い、てのは美容師さんみたいなもんですな。伊三次は流しの髪結いで…
一ヶ月も空いてしまった!この間、ほんとに殆ど読書なし。あ、専門書はめくっていますが。で、横山秀夫。 先月映画が封切られたのかな?でも、あまり事前情報なく読みました。戦争の話。海軍の、特攻兵器・回天の話。そうか、「出口のない海」っていうのは、…
細川峯五郎がまた探索方に戻ってくるきっかけとなる「泣き男」から始まって6篇。「瓶割り小僧」は平蔵若き日に、そこいらの悪ガキだった少年が盗賊となって捕らえられたところから始まるちょっと珍しい話。 「麻布一本松」は前巻「助太刀」から繋がるんだけ…
いま最後4冊をまとめて感想書いているのでアレですが、この巻が一番の傑作だと思いました。全編にわたる緊張感がたまらない。鬼平の魅力と、部下たち、密偵たちとの厚い信頼の揺るぎなさが、素晴らしいのですよ。ここまで20冊以上読んできたがゆえに登場人…
長編の前にひとつ「隠し子」。平蔵の父に隠し子がいた…ということで23巻目にして平蔵の異母妹が登場ですよ。びっくり。関係を明かされぬまま役宅へ引き取られた妹お園は、長編「炎の色」でも活躍、という筋書き。 峰山の初蔵という侮れない男や、荒神の二代…
鬼平、最終巻。…てことを意識せずに読み始めてしまって(なぜか勘違いしてこれが23巻だと思っていた)、長編の最後が「作者逝去のため未完」になっていたときの衝撃と来たら!!電車の中で「嘘っ!」と叫びそうになりましたよ…。長編の前に「女密偵女賊」「…
http://4koma.livedoor.com/creator/profile/c00043.html 読書なのか?違うな。でも「読んで」ます。たまに。ネット上での漫画です。4コマ漫画。週一くらいで更新かな…よくわかってない。 何人かの漫画家さんが参加されているのですが、この人のこれが一番…
読書記録がちょっと偏ってきたかしら。近頃江戸づいております。鬼平も20冊目。…ああ終わるのが惜しい。終わったら読み返せばいいか。勿論まだ一通り読み終えていないのに読み返してはいないのですが、この巻の「助太刀」という話、あれ、なんか前に読んだ?…
ISBN:4875191413 時代モノです。時代小説好きなお姉さんたちとお会いしたときに、話題に出た「なめくじ長屋」シリーズ。たくさん出ているのだけど、何が最初なのかわからず、テキトウに入手…角川文庫と光文社文庫で出ているのかな。混乱。 鬼平と全く違って…
そして黙々と鬼平。ちまちま記録しているのは、勿論後で読み返すときにどの巻にどの話しが入っているのかわかるようにするため。のハズだったけど、あまり中身に触れてないな最近。「霧の朝」に出てくる桶屋の女房「おろく」は好きなキャラです。美人で威勢…
お気に入り作家いしいしんじさんがwebで連載している http://www.mao55.net/gohan/ 「ごはん日記」を本にしたもの。webで読んでるんだし、いいか、と思っていたけれど、結局あたまからまとめて読めるのが良くて買ってしまったー。中身は日記です。三崎の一軒…
今月いっぱいここを訪れた人の検索語ランキング(ざっくり) 1位 155 ナイフ/重松清/感想/感想文/読書感想文/あらすじetc. 2位 53 流星ワゴン/重松清/感想/感想文/読書感想文/あらすじetc. 3位 50 十五少年漂流記/感想/感想文/読書感想文/…