2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧
この読書日記にアクセスしてくる際のリンク元は、ほぼ書籍名か作家名の検索から。でも8月後半になってから激増したのが「書名」+「読書感想文」の検索ワード。 うう。せめて自分で書いて、ネットでの検索で他にどんなこと書いてるヒトがいるんだろー、って…
なんか、沁みました。薦めてくれた方々、ありがとう。やっぱり、やるせないというか痛いのだけどね。橋本さん親子を突き詰めて考えたりすると、かなり。途中何度も苦しくなるし、つらいし、38歳のリストラされたお父さんである主人公も「疲れた」とつぶやい…
ISBN:4480025987 一枚一枚記憶をめくっては描き留めた絵のような、短い短い随筆集。つらつらと話しかけるように綴られる。森茉莉さんという方は、なんかこう、想像ではもっと気取った、貴族趣味の、きれいきれいな女性のイメージだったけれど、これを読んで…
中学生主人公もの、というわけでまず最近読んだ重松清を思い出しました。大人が子供を書いていて嘘っぽくないところは似たイメージ。しかし「ナイフ」は現代・都会だけれどこちらは十和田市の中学生・ビートルズが不良の音楽だった時代。主人公の友人が力石…
ABCでぱららら…とめくったら手を離せなくなりましてお買い上げ。ソファが欲しい猫くんの一話にベタ惚れ。漫画本です。 ちょっとこう、ヨーロッパ漫画風味なとこがくすぐるんですが、でもやっぱり日本人ぽく擬人化されてたり…もする動物たちがたまりません。…
読了。コレ難しい。読み進むにつれてRosso−女性版での主人公あおいと、こっちの男性版での主人公順正が、本当に愛し合っていた…というのが納得いかなくなってしまった。だって順正という男はかなりひとりよがりだよ。思い込みで突っ走るタイプで。あおいはも…
まずは女性版を読み終えました。あまり起伏がないのね。うねうねとなだらかなカーブで進んでいく物語でした。もっと、それこそ情熱的な恋愛小説を想像していたので。 主人公あおいの悟ったようなその達観ぶりに微妙にいらいらしつつも、ええと平仮名3文字の…
自分のサイトの日記をレンタルのブログなんかにしないのは、更新簡単にしちゃうと、こうして前後不覚になったときに何書き出すかわからないから。ですよ。ホントに…。たちが悪くなっている気がします。酔ったときに。自制心が足りない。感情がぶわーっとさら…
そんな夜は更新してはいけません。 今日は青山ブックセンター本店で本を4冊買ってきました。 あの倒産騒ぎ以降、ABCに行ったときは出来るだけ本を買っています。 あのプロ野球大騒ぎ以降の今年、とにかく出来る限り球場へ行っています。大好きなものを残す…
いやもう、宮部みゆきはこういう現代物長編が一番上手だと思います。個人的好みでは。超能力少年、なんていうとやはりスティーブン・キングなど想像しましたが、そんなにはずれてなかったみたい。物語は雑誌記者高坂の一人称。ふたりのサイキック…超能力者が…
つづけて初・椎名誠。近未来SF…でいいのかな、ジャンルとしては…と読み進めて。あとがきでも解説でもSFって言ってるからいいらしい。でも椎名誠ってSF作家じゃないよね?? 広告に支配され、果ては戦争まで起き、有毒有害な「虫」たちが街を滅ぼしてい…
初期短編集時代物。江戸の街で起きた事件を、女の子が解決!というのが3編と、小話のようなのが1編。テンポがいいし読みやすいのだけど、ちょっと軽い。そこがいいのかもしれないけど。 初期の初期、デビュー前ということで甘く見なくてはいけないかもしれ…
初・重松清。短編集。ううううーん。上手だ。文体は好き。しかし上手ゆえに痛い…と云えばいいのか。主人公は親であったり子であったりするんだけれど、その殆どにいじめが扱われている。いじめの描写、いじめられている側の必死さと辛さとプライド、親の気持…
傑作短編集6ということで、これは推理小説的な編。社会派推理小説と言いますか、日常生活というか会社などの組織生活の破綻にまつわる話が松本清張らしい、のかな。犯人にせよ被害者にせよ刑事にせよ、あまり内面を描きすぎないのが、最初物足りない気もし…
初塩野七生は恋愛モノ短編集。イタリア中世末期からルネサンスくらいまでの時代、愛に生きた女性達の物語でございます。繁栄するヴェネチアの描写がステキで、ゴンドラ滑る水の都に惹かれました。筆力で絵画的な街の風景まで描けてしまうのはすごいね。一応…
4編の短編集。おついち、って読むのですね。はじめさんだと思っていました。「はじめ」っていう短編がこの本に1つ入ってたし。 で、書き下ろしの表題作が一番よかったです。腕に刺青の犬を飼う女子高生。不幸なんだけど笑ってしまう、しかしせつない、とい…
この本には「同潤会江戸川アパートメントの事例に学ぶ」という副題がついております。大手デベに就職する後輩が、「江戸川アパートの建て替えについて超詳しい本があります!」と貸してくれたのでした。 内容は、そのまま、江戸川アパートを事例として分譲マ…
植田さんとの出会いは同潤会アパート抜きでは語れない。これを卒論のテーマにしよう、と読んだ「同潤会アパート原景」(マルク・ブルディエ)は植田さんが創刊した「住まい学体系」の一冊であり、その後を網羅した特集の載る「都市住宅」は植田さんが編集長…