2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧
ISBN:4101109028 芥川賞受賞の表題作含めた短編集。松本清張は推理小説と時代小説と現代小説?を書いている、らしいのですが勿論推理小説しか読んだことがなく。昨日の浅田次郎読本の中で、「(最近の)直木賞作家が芥川賞について語る」みたいな鼎談が載っ…
父の本を借りる。浅田次郎の、エッセイだとか短編だとか書評(人が書いたモノ)、対談、自作紹介、年譜…今までの著作に入りきれなかったものを拾って、解説つけて、集めてまとめたもの。まあファンの為の「読本」だよな。サブタイトルそのまま。40歳くらい…
5年付き合って、結婚の約束をした彼に突然の別れを告げられる30代・仕事に頑張ってる女性が主人公。最初はただ単純にショックで、受け入れられなくて、体調を崩して…それが相手の男性に、すぐに結婚を意識する新しい彼女が出来たと知って、歯車が狂い始める…
自分の中での初めての読書ブームは小学2年生だったはず。「若草物語」を読んで、本は面白い、と知った。小学校の図書室の本を借りられるのは確か3年生か4年生からだったので、それまでは図書室に行って読むのと、学級文庫というの、あとは親の本棚で。貸…
こちらはエッセイ。旅にまつわるもろもろの総集。いや。最近、池澤夏樹ブームですっかりハワイに魅せられており。あと音楽繋がりでブラジルに惹かれており。教授の思いつきでベトナムで盛り上がっており。ああー旅したいなあ、というところで読んでしまった…
奇数章は妹カヲルの一人称。偶数章は兄哲郎の独白形式。交互に語られて物語は進む。筋書きは結構ディープだ。ヘロイン所持で異国の地バリで捕まった画家の兄は、現地警察の実績主義のためのフレームアップ(捏造して事件を大袈裟にしている)によって、思い…
ISBN:4101318115 池澤夏樹週間、いや月間は続く。だって面白いのだもの。好みなんだものー。 今度は小説。内戦続くベイルートで派閥闘争に巻き込まれ、国外脱出を図ったひとりの少年が、まったくの異国日本で傷つきながらも生きていく。という。密入国者であ…
すごいタイトルだよね。いやいいんですが。中身はノンフィクション。幾つかの雑誌に書いた文章をまとめたもの。でもテーマは一貫している。「自然」と「人」だ。正直、小説と比べたら読むのに時間がかかった。でも時間をかけた、とも云いたい。面白かったの…
人に本を貸すのはホントに難しいことだと思っていて。音楽ならまだ、何かの作業中に流しておくことも出来るし、今だったらパソコンに落として、後で楽しんだりというのもあるけれど、本って時間を割いて読まないとならない。 食べ物に近いかと思う。好き嫌い…
今度はじまる新聞小説は池澤夏樹だっていうんだから、そりゃ嬉しい(あ、読売新聞です)。
赤瀬川老人が日本全国津々浦々で撮り貯めた写真の中から、ちょっとおかしい、ちょっと侘び寂びを感じさせる、ちょっとちょっとちょっとー!だったりするものを掲載。それぞれに短いコラムがつく。コラムというか。なんかもうショートショートというか。完結…
池澤夏樹による児童文学、らしいけれど、大丈夫、大人向けでもある。南の島(ポリネシアのある島がモデルらしい)で暮らす少年ティオが主人公の10の物語。島の婆の予言めいた言葉や、神様の怒りだとか、大人には頼らない違う島の少年エミリオだとか、ああ…
ハワイの写真が挟まる、短編小説集。短編というか、すべて同じ人たちが主人公。ハワイの、あるひとつの大きな家で暮らす現地の人間ジェニー、ロビン、サム。たまに日本から訪ねるサーファーの「僕」。それにまつわる人々とハワイの話。 ハワイではなくハワイ…
待ってました、の3巻目。時代はだいたい震災直前、東京が最もモダンで華やかで粋だった(と個人的好みで思っている)時代の盗賊一門のお話。小気味よい江戸弁の啖呵に毎度すっきり。情景描写も楽しいし。人情モノです。ほろりとさせます。理屈はいらないの…
ISBN:4122017122 読み終わりましたー。こんな本も書くのですね。小説処女作だそうで。すごいな。話は単純と言えば単純です。マグロ漁船から夜中に振り落とされた主人公が、なんとか太平洋の無人島にたどり着き、そこで生活を始める。無人島だと思っていたの…
ISBN:4122020360 池澤夏樹2冊目ー。火山学者の女性が主人公。海外を放浪する写真家の恋人からの手紙。医者である弟の友人で、代理店勤務の口の巧い男。などなど。主人公が深く研究している火山が、浅間山なので、ところどころに現れる北軽井沢の描写。よく…