2004-01-01から1年間の記事一覧
もー浅田次郎が書きたかったから書いたんだろうな。それだけ。あ、ラスベガスカジノツアーに出かける人は読んでおいていいかも。 というラスベガスのカジノを舞台にしたものがたり。スロットで大金当てた赤の他人の日本人男女とアメリカ人元軍人。マフィア。…
7編の短編集。池田小学校の事件をきっかけに書いたという一つめの話は親友を喪う小学生の男の子の話。それを皮切りに一話一話、何かを喪った人たちが立ち直る、という流れになっている。人が死んだり何かを喪ったりする話が悲しいのは当たり前で。でもやは…
読むぞー。と本屋に行ったらこれしかなかったので、これ。これね、単行本だったら買わないと思う。でもけなしてるワケではなくて、文庫でフルカラーで、この値段(476円)この内容ていう点では素晴らしい一冊だと思う。ただな。軽いからな。中身。薄いし。 …
エッセイ。なんだなんだ。川上弘美食わず嫌いだったのだろうか。いや食って嫌い、だったはずなんだけど。でも読むほど好きになっているかもしれない。とにかく本当にゆったりだ。最近読んでる女性作家だと、小川洋子も本当にゆったりなんだけど、あっちはも…
本じゃなくて雑誌ですが。やー。面白かった。フジモリさんの既刊本はほとんど読んでるし、日本人建築家の住宅で住んでみたい筆頭はニラハウスだし。バイト先の関係で初の建築作品集「野蛮ギャルド建築」に直筆サインもらったのはワタシが一番だし。だし。 た…
今年2月〜3月に行われたシンポをまとめた1冊。シンポで面白いと感じた雰囲気が結構そのままに編集されており。公営住宅標準設計・51Cと「nLDK」。戦後から現代に至るまでの集合住宅プランニングにおいてどんな変換や解釈がされてきたのかをそれぞれが語り…
ロシア語で書くウクライナの作家。新潮クレストブックの新しめの一冊。タイトルと表紙に惹かれて購入。ジャケ買い?。憂鬱症のペンギンと暮らす売れない小説家が、新聞に載る著名故人の追悼記事を書くようになって、気付けばいろいろ巻き込まれ…というお話。…
新刊発売前に既刊を読んどこうと購入。ありとあらゆるものに「トリツカレて」しまう男ジュゼッペと遠い国から来たペチカのラブストーリー。人語を解すはつかねずみも登場。 常軌を逸した「トリツカレ」方や言葉を話すねずみは夢物語だけれど、魅力的なまちの…
この方との出会いは春に訪れた京都。makiさんに連れられて行ったお店でいただいた大山崎山荘での展覧会チケットと、makiさんにいただいた「天使突抜一丁目」という本。 プロのマリンバ奏者であり、古い着物を集めて、そして着ている方であり、文章も書かれる…
もうじき、いしいしんじさんの新刊が出るらしい。 楽しみでしょうがない。http://www.mao55.net/gohan/main38.htmlムーミンシリーズは昨日再読終了。ムーミンパパや友人達が活躍の後半の数編もいいけど、最初の方の「たのしいムーミン一家」「ムーミン谷の彗…
ABCにて散策していたら、三島は朱色背表紙の新潮文庫はほぼ読んでるけれどその他はあまり知らないことに気付き。筑摩文庫で結構出ているので手を付けようかと。 これはかなり軽口異色作、と聞いたことがあった本。確かに短編でなく一冊丸々この調子なのは初…
たまに訪れる読み返し熱で講談社文庫のムーミンシリーズ。文庫ですけどもちゃんと挿絵も入っていて、それだけで手元に置いておきたくなりますよ。アニメしか知らない人と、子どもの頃に読んだきりの人は、大人になった今読み返すことを熱烈にお薦めしたいシ…
映画のCMの記憶が強く、主人公梶の顔は寺尾聰を思い浮かべながら読みました。でも雰囲気的に適役だと思います。 警察官が妻を殺した事件を、刑事、検察官、記者、弁護士、裁判官、刑務官…と彼を取り巻く関係者たちの一人称で一章ずつ綴っていく形式。真相…
で、読みました。Side B。しかしまさか帰りの片道電車で読み終えるとは。IWGPシリーズでさえちょうど往復だったのに。なんでしょう。字もページも少ないのだけど、内容も薄い…とワタシは感じてしまいましたよ。(薄くても分冊ってのは狙いらしいですが) 話…
今回は主人公マコトくんは出てこず。同じ池袋で、本編に出てくるいろんな人間や組織が見え隠れするけど基本的には別の話。カジノにはまる奴らのダメさ加減にうんざりするし、張り師なんてつかまえてすぐに協力してもらえたりとか、要所要所都合がよすぎる…ん…
はい3冊目ー。解説をクドカンが書いてます。そうか、ドラマはこの人がやったのか。毎度いろいろ考えるなあ、という感じ。マチの文化に地域通貨まで出てきたよ。さすがに3冊読むとキャラクターはだいぶ馴染み。でも1冊目に出てきた仲間たちはどこかへ行っ…
さくさく読めております。これは表題作がよいです。他の話は、ちょっとつまづく。まあ全編かなり破天荒なのですが、「良くできたものがたり」調子が強くなってしまうと、せっかくお約束を納得して読み進めているのに苦しくなってきてしまう。 まあ三冊目にも…
池袋地元のなんでも屋活躍劇。ドラマは全然見たことなく。でもこれドラマ化したかったのはわかるわ。面白くなりそうだもの。テンポがよい。惜しむらくはキャラが立ちきってない気がしたのだけれど、それは内容的に漫画っぽい読み方をして、それを期待してし…
短編集「ミッシング」を読んで、うーん、あんまり。と思っていた本多さん。ミッシングもこれも、するりと読めます。軽ー。嫌いな文体じゃないんだけど、そして多分ものすごく偏見なんだけど、この主人公のような、とらえどころのない、しかし会話がすごく独…
再刷されたばかりらしく本屋で面出しされていたので購入(46刷だって)。最近軽い文体ばかり読んでいたせいか、この、特に若者が主人公一人称のときの、ものすごい自意識過剰からくる生きることの居たたまれなさが。ひりひりするくらい滲みた。でも読んでる…
この方らしーい、静か、静謐な中編2編の一冊。表題作は、奇妙な標本作製所?の話し。淡々と、主人公と標本技術士の弟子丸氏の生活が綴られ。靴のエピソードとかふたりの逢瀬とかエロティックだったり、いろいろあるんですが、ココロ奪われたのはその「場所…
この人まだあんまり読んだことないのですが。三冊目か。上手な感じ。最近新聞でたまに読むコラムも、うまいなと思う。小説は酒鬼薔薇事件を彷彿とさせる少年犯罪もの。「少年A」になってしまった弟のしたことを、追求して行く兄の話。新聞記者の青年の視点…
という絵本は持ってる。これは雰囲気が面白いです。まあ文章よりは絵が最高に好みだったので買ったのだが。
読んでみたかった作家。どっかの建築学科の助教授らしいです。後輩に借りた。最新作の模様。 …うーん。語り口は軽く。犯罪未満の悪戯を目的とする団体ZOKUと、それを阻止しようとする組織の話。コメディ?。しかし盛り上がらない。結末も先が読めた上に苦し…
『東京人』に連載されていた江戸東京のプランナーと言えるひとたちの評伝をまとめた一冊。取り上げられている人も執筆者もさまざまで、江戸の成り立ちや大東京形成史の基本的なことがわかって面白いです。一応メモしたりしながら読んでいるので全然読み終わ…
短編集。面白かったー。もう寝る。
16人の作家による短編集。片端から挙げると、赤川次郎、浅田次郎、綾辻行人、伊集院静、北方謙三、椎名誠、篠田節子、志水辰夫、清水義範、高橋克彦、板東眞砂子、東野圭吾、宮部みゆき、群ようこ、山本文緒、唯川恵。 幅広すぎるのですが、一度読んでみた…
16世紀パリ。大学街カルチェ・ラタンでの宗教絡み事件を、のちにパリ夜警隊長がその手で書き起こした回想録風小説。ザビエルやらカルヴァンやらルターやら出てきます。当時のカルチェ・ラタンの雰囲気はわかるかも。 しかし。一人称の「私」ドニ・クルパンく…
続刊も読んでしまいました。姐さんも兄貴分も、ゲスト?の本場モンやくざも、登場人物が皆さん粋でかっこいいのですが、やはり安吉親分が。目細の安が。秀逸です。痛快です。気持ちよく酔わせてくれます。これが男気だ。って。時代小説というと得意ではない…
前出のスズキさんは主に青年と呼ばれる方々が読むよーな漫画の編集なんぞされている友人ですが、彼女曰く 「最近のワカモノは行間を読む、ということをしない」 と。漫画の台詞でもモノローグでもいいのだが、文字に書かれていない、背後に横たわる何ものか…