2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

monkey business vol.1 野球号

柴田元幸さん責任編集の文芸誌。創刊号は「野球号」。そりゃ買うでしょう。 小川洋子(トラキチ)と柴田元幸(横浜ファン)の対談は面白かった。にやにやしました。ふつーに野球ファンの会話だものな。で、そのあと、柴田さんの「オースター、ノーマン、ファ…

吉原裏同心(七)枕絵/佐伯泰英

あら。今回も道中モノです。でも前回のタイトル「遣り手」が、その後のものがたりの発端としてラストまできっちり繋がっていたのに対して、今回の「枕絵」(春画)は読み切り的な話の題でした。あ、旅に出る前に、同郷の出で、幹次郎らが長屋を世話した甚吉…

吉原裏同心(六)遣手/佐伯泰英

シリーズ六冊目。そろそろ停滞気味か?というところで、やりますね(エラソウ)、幹次郎、旅に出ます。吉原の表と裏とを隅々まで物語る仕掛けを少々休んでの道中モノ。評判の「遣り手(やりて)」であったおしまが殺され、その事件解決から物語は始まり。そ…

三崎日和 いしいしんじのごはん日記2/いしいしんじ

ここ2年くらい、webのごはん日記をつらつら読み続けております。今回のごはん日記2、は2003年の記録なので、未読。でもゆっくり読んでいるのと、リアルにwebで読んでいるのと(webの方も数ヶ月遅れだとかなんだけれど)、たまに混ざってたりいたしました。…

古道具 中野商店/川上弘美

ひさしぶり川上弘美。東京近郊(イメージとしては中央線沿線)で中野さんの営む古道具屋で働くわたし、店員仲間?のタケオ、中野さんの姉の芸術家マサヨさん…が主な登場人物で。淡々と過ぎる日常をわたし目線でたらたら綴ります。「わたし」は「ヒトミ」。中…

吉原裏同心(五) 初花/佐伯泰英

…読み終えて時間がたってしまって。ええと今回はあれだ、豊後国岡藩で幼なじみの甚吉が、リストラされて困っているのを、長屋を見つけて世話してあげるくだりが随所にはさまりつつ。文使いの正五郎が事件に巻き込まれて殺されて、その隠されていた娘との事件…