2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ぐるぐるまわるすべり台/中村航

表題作のあらすじ 「僕は大学を辞め、塾講師をする傍ら、バンドのメンバーを募集した。“熱くてクール、馬鹿でクレバー。最高にして最低なメンバーを大募集”そんなうたい文句に集まったロックな面々。ボーカル志望の中浜に自らの分身を見た瞬間、僕の中で新た…

蠅の王/ウィリアム・ゴールディング 訳 平井正穂

「十五少年漂流記」よりコレだ、という話しをいつかどこかで聞いていた。1968年集英社の世界文学全集に収められた小説。位置づけがわかっていなかったので、検索をかけてみると、世界的には「蠅の王」は「十五少年漂流記」よりも「珊瑚島」「燕号とアマゾン…

鬼平犯科帳 16、17/池波正太郎

ISBN:4167142686 ISBN:4167142694 16巻 木村忠吾がようやく身を固めます。同心の娘「おたか」との婚前の様子と新婚ぶりが出てくる。ちょっとしっかりしたと思ったら、すっかりのぼせあがってる描写で、こういうキャラなのだなあ。と。あとはあまり印象に残る…

陰の季節/横山秀夫

横山秀夫をもっと読みたい、と購入。これはまた異色警察小説。刑事事件の捜査ではなくて、警察という組織の管理部門に属する人物を主役にした短編集。人事であったり、監察であったり、議会対策であったり。特殊な世界での出世争いや足の引っ張り合いが、き…

オーデュボンの祈り/伊坂幸太郎

難しい…。感想が。8割あたりまで読んだ段階では、駄目だー、と思ってた。鎖国同然の仙台沖の島・喋るカカシという設定は突飛だし、何より、登場人物に「気持ちよい人間」が出てこないのだ(魅力あるのは草薙の嫁の百合とうさぎくらいか)。主人公がスーパー…

第三の時効/横山秀夫

「半落ち」「クライマーズ・ハイ」で止められず一気読みをした作家さんの短編集が文庫になっていたので迷わず。期待に違わずかなり面白かったです。迫力のある警察小説。F県警捜査一課(だったけな?手元に本がない。あまりに面白かったので父に貸した)を…

読書と全然関係ないのですが

ワタクシ、趣味でウクレレを弾くのです。 でー。はてなの「ウクレレ記法」 http://d.hatena.ne.jp/hatenadiary/20060707/1152249195 なんですかこれー!すごいなあ。 試してみよう。

きょうも、いいネコに出会えた/文・写真 岩合光昭

動物写真家岩合氏が日本全国行脚して撮った日本の猫の写真と、簡単な文章。文庫でフルカラーです。文庫だから、写真は小さいし、けっこう引き気味の画が多いので、ものたりないかも…と思ったのだけれど、ページをめくっているうちに日本のまちの猫たちから目…

鬼平犯科帳 13、14、15/池波正太郎

ISBN:4167142325 ISBN:4167142333 次何を読もうか迷う間に鬼平3冊。 13巻 「墨つぼの孫八」は何やら可哀想な話。「春雪」はあまりおもろくなかった。「一本眉」は木村忠吾が、一本眉の盗人に気のいい浪人と気に入られたりする。悪い盗賊やっつけちゃうし。…

重力ピエロ/伊坂幸太郎

伊坂幸太郎2冊目。面白かった。話しを紡ぐ力のある作家さんだと思う。もっと読みたいと思う。…でもその一方で、ところどころ気になるとこも。 重力ピエロ、は物語の主役となる僕と弟の春の兄弟が、幼い頃両親と出かけたサーカスで見たピエロの空中ブランコ…