鬼平犯科帳 16、17/池波正太郎

ISBN:4167142686
ISBN:4167142694
16巻
木村忠吾がようやく身を固めます。同心の娘「おたか」との婚前の様子と新婚ぶりが出てくる。ちょっとしっかりしたと思ったら、すっかりのぼせあがってる描写で、こういうキャラなのだなあ。と。あとはあまり印象に残る話はなし…。石焼田楽、てのが美味しそーでした。

17巻
長編「鬼火」。15巻よりは筋書きが練られている感じ…というとえらそうだけど、あっちゃこっちゃに飛ぶ登場人物が、実はひとつの事情で繋がっている…というのがわかりやすかった。町人と盗賊、だけでなく、今回は幕府のお役人だったりの、お偉い方々もちょっと絡みます。今は亡き伊三次の愛人?およねがまた出てくるのがちょっと嬉しい。あと平蔵がだいぶ年老いて疲れてきている…という描写がちょっと多かったなあ。