向日葵の咲かない夏/道尾秀介

このミステリーがすごい!2009年度 作家別投票第1位」というんで、いまそこここの本屋で面出しして大売り出しなわけですよ。それでつい手に取ったのですが。
うーん。私はダメでした。面白くない。読後感悪い。ミステリーなのかな、そもそも。主人公は小学生で、彼の同級生の死が物語の中心。死んだ友人が生まれ変わって主人公のもとに姿を現す、という展開からして苦手な感じだけれど、それ以降もなんかこういちいち…うーん。基本的に主人公の「僕」ミキオの一人称で話が進みますが、途中からある老人を描写する三人称が挟まる。話が二転三転しつつ、「僕」の家庭がどうもおかしなものであったり、推論がいちいち覆されたりで先が読めない感じには引き込まれますが、そうやって引っ張って行って、結末が全然好みでなかったので、がっくり。

向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)

向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)

なんかあまりに後味悪かったので、ココロなごみはしないけれど、ミステリーとして読書欲が存分に満たされる名作だと思っている「第三の時効横山秀夫」のうち幾つかを読んで寝ました。お口直し的な。

第三の時効 (集英社文庫)

第三の時効 (集英社文庫)