2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

逃亡くそたわけ/絲山秋子

九州行く前に、と読みました。追記:博多から九州最南端まで車で駆け抜ける逃亡劇。主人公女の子のバリバリの博多弁が、勢いあって似合っていてたまらなくカワイイです。道中の名所紹介?的な部分もあって。修学旅行で行ったけど、阿蘇山にまた行ってみたく…

4時のオヤツ/杉浦日向子

いわゆる「老舗のお菓子」の紹介本なのですが、それぞれのお菓子ごとに、杉浦日向子の筆の冴えた戯曲のようなものがついている。友達、夫婦、叔母姪、恋人etc.のものがたりが、ほぼト書きと会話のみで、数ページ。浪花屋のかき氷とか、うさぎやのどら焼きと…

天切り松闇語り 4 昭和侠盗伝/浅田次郎

このシリーズ、とても気に入っているものの、文庫になるまでいつも待っていたのですが、今回は親が図書館で借りてきていたのを拝借。話は一気に震災後に飛び、そうして松蔵と安吉親分が住んでるのが同潤会の青山アパートでございますよ。びっくり。書生常は…

ベロニカは死ぬことにした/パウロ・コエーリョ 訳 江口研一

ブラジルの作家パウロ・コエーリョ。有名なのは「アルケミスト」ですが、ワタクシ、この本は以前読んであまりピンとこなかったのだよな。それよりは、ごく短い小説ですが、今回の方が良かったです。 舞台はスロベニア。大事件が起きたわけでも、悲痛さもなく…

ミミズクと夜の王/紅玉いづき

少年少女向けファンタジー…か。 どこか書評で褒められてた記憶で衝動買いしたのだけれど、買うほどではなかった。主人公ミミズクの喋り言葉が、その拙さ、無知さがストーリー展開上必要なゆえに強調されるのだけど、正直、気持ち悪かった。不幸さに気づかず…

天切り松読本/浅田次郎 監修

父とワタシでえらく気に入っている浅田次郎「天切り松 闇がたり」の…なんというか、解説、ファン向け読本みたいなもの。シリーズ3巻までしか文庫化されてないけど、もう4巻目も出てるらしいのだよなー。天切り松読本 (集英社文庫)作者: 浅田次郎出版社/メ…