2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

海のふた/よしもとばなな

読売新聞で連載していた話。連載時はとびとびにしか読んでいなかったけれど、一時期鼻について苦手だったスピリチュアルな空気はなさそうだったので、手に取った。 美大を出て、西伊豆の故郷に戻って、かき氷屋を開く私:「まり」が主人公。ある理由で、母の…

シルトの岸辺/ジュリアン・グラック 訳 安藤元雄

読み終わるのに珍しく3週間くらいかかった。都市史の大先生が絶賛していたので手をつけてみたものの…。フランス近現代文学。架空の時代の架空の国オルセンナ。海を隔てた国ファルゲスタンとは300年にわたる暗黙の停戦状態。その前線シルトに監察将校として…

神々の食/池澤夏樹  写真 垂見健吾

池澤夏樹が沖縄で暮らしていた頃、飛行機の機内誌で連載していた沖縄の「食」に関するエッセイ。ハワイ、沖縄、と移住して、そのあとヨーロッパに住んだりしている池澤さんは、その土地に謙虚に臨む。言葉や風習について新参者が語るのはおこがましいけれど…

鬼平犯科帳12/池波正太郎

ISBN:4167142643 そして合間に鬼平を読む。最近更に江戸〜明治の地名に詳しいので、読んでると頭に地図が浮かびますよ。 この巻で記憶に残るのは「密偵たちの宴」が一番かな。さんざん大活躍の密偵たちが集まって、むかしの盗み(おつとめ)の思い出話をして…

すーちゃん/益田ミリ

本屋でなんとなく立ち読みして…つい買ってしまった。益田ミリという人がつついてくる自分の中の微妙なツボみたいなものは万人受けするものなのかわからない。 主人公すーちゃんは30代未婚子なし負け犬のカフェ店員で、友人まいちゃんは美人だけど同じ境遇の…

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この独白↑とかそういうのね。ジャンルを分けて見られる、というの。 それをやってみようかと思ったのだけど、今までのログ全部直すのはたぶん無理そうだよな。というわけでやりかけてみたが…どうするか未定。ものすごく中途半端な思いつきで手をつけてみて投…

嵐が丘/エミリー・ブロンテ 訳 鴻巣友季子

水村美苗の「本格小説」を読んで↓これは再読したいな、と思った「嵐が丘」。 http://d.hatena.ne.jp/ka_ya/20060115/p1 近年になって新訳がふたつ出ているのですが、岩波の方は上下巻。つい一冊ものの新潮文庫で入手。鴻巣さんという訳者の方を、友人が知っ…

きょうの猫村さん 2/ほしのよりこ

昨日発売だったのですが本屋に行く暇もなく。本日大学近くの本屋に行ったら売り切れ。ええー!と、その後はしごはしごで、なんと5軒目にてようやく発見。猫村さん人気にびっくりですよ。予約限定のスペシャルバージョン本もあったみたいですね。いやもう。…