長い旅の途上/星野道夫

前回の「旅をする木」のあとすぐに買ったのに、記録しそびれておりました。1999年発行のこちらは、星野さんの遺稿集。1999年3月現在の未収録原稿を集めたもので、すこし内容が重複するものもあります。
オオカミの話、グリズリーの話、カリブーの話、鯨、シロフクロウホッキョクグマエスキモーの言葉でナヌーク、たくさんの動物と、雄大な自然と、そこに生きるひとたちの描写に、やはり深く心を奪われる。
文庫サイズに収められた写真なのに、そこに写されたものに、ぞくぞくする。空から撮影されたカリブーの移動の画なんて、うわあ、と思った。
ううむ。一度読んだあと、何度かぱらぱら読み返して今に至っています。「旅をする木」とあわせ、折に触れ思い出したい2冊です。タイトル通り、星野さんは長い旅の途上にまだいるのでしょうか。

長い旅の途上 (文春文庫)

長い旅の途上 (文春文庫)