巨人たちの星/ジェイムズ・P・ホーガン 訳:池央耿

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一気に三部作読破。しかしこのあと更に1冊続編があるらしい。まだ入手出来ていませんが。
三冊目では小説中の「現代」の地球人とガニメアン…テューリアンの…との交流が話の中心。これまでの二作ではあまり触れられていなかった地球の情勢の話が絡む。この小説が書かれた頃には勿論まだ「ソ連」があったので、世界の勢力地図はどうしても米ソを中心に語られています。そして地球を恐らく数万年単位で「監視」していたものの正体を暴くところから、太陽系を遠く離れた「ジャイスター系」であわや宇宙戦争か!という緊急事態にまで陥って。ふー。これも一気読みでした。

そもそも、自分はそんなにSF好きというわけではなく、宇宙戦争なんて聞いたらむしろ引いてしまっていたかもしれないのだけど、このシリーズは面白かったわー。素直にわくわくして読みました。小説の舞台は少なくとも今世紀中の時代。世界の戦争が終結して、軍備に割かれている予算と技術が宇宙開発に向かうことで飛躍的に進歩したという設定で。ほんとにそうなってくれればいいですが。