明日の広告/佐藤尚之

ジバランほか、そもそもはグルメサイトの主として知られてらっしゃるんじゃないか…の「さとなお」さんの本業・広告本。
http://www.satonao.com/
有名どころでは、あの「スラムダンク」のありがとうキャンペーンを動かした方で、その模様もしっかり描かれておりますよ。
そもそもは「さとなお」さんご本人およびサイトに興味を持っての読書なのでアレですが、普通に広告業界にいる人、またそこを目指す学生に是非読んでもらっていいのではないかと。たまたま読んでる最中に、まだ会社に残る同期に会ったので、次貸す約束をしましたとも。
途中で出てくる消費行動の定説、だとか「これまで」的なマーケや広告の組み立てなんかは、ああ、ああ、新入社員研修でそう習いました、という感じ。ワタシが広告会社と呼ばれるところに籍を置いていたのは2001〜2002年ですが、そこから今にかけて既にだいぶ変わってしまっている「現状」に、今、2008年発行の今年のうちは完全に即しているのではないでしょうか。まだまだ変わるのだろうなあとも思いますが。
とにかく広告業界と消費者の距離と立ち位置を変えてしまった「インターネット」の存在について、脅しすぎず真摯に教えてくれてる印象で、読みやすかったです。これからの「消費者」に何かを訴えて伝えて…ラブレターを届けなくてはならない人は、一度読んでみていいのではないかと。声の届き方は、なるほど、こんなに変わったのか、と思ったので。
(最初すんごく酔っぱらった日に書いてたので少し加筆修正しました…)