米原万里の「愛の法則」/米原万里

タイトルが悪い気がするけど、しょうがないのかな。米原万里さんの、晩年の講演3つかな?をまとめたもの。「不実な美女か貞淑な醜女か」なんて2冊も同じの買っちゃうくらい(単純に間違えた)読みまくっていた(たとえとしても間違い)米原さん。新聞のコラムだとかも切り抜いてたり。突然の訃報以来、読み返すとうすぼんやりと悲しくて、なんとなーく手に取れずにいたのですが、たまたま本屋で平置きになっていたのを衝動買いしてしまった。
言い訳長くなりましたが、内容は米原さんがよく語ってらしたあの話やこの話。なので、目新しさはない+なので、やっぱり面白い。
「愛の法則」では、お金を払ってでも寝たい男A、お金を払ってくれたら寝てもイイ男B、お金をもらっても絶対寝たくない男C…9割はCだとか、男性という種はそもそも「サンプル」なのだとか、質より量とか量より質とか。思わずにやりとさせられて、しかもすっきり理論的で。通訳・言葉の話でも、興味深い指摘がたくさん。米原さんの講演聴いてみたかったな、とか何やらいろいろ考えて…。未読の彼女の本、手をつけて行こう、と思いました。

米原万里の「愛の法則」 (集英社新書 406F)

米原万里の「愛の法則」 (集英社新書 406F)