ゴールデン・マン/フィリップ・K・ディック 浅倉久志・他訳

ディック傑作集3。「リターン・マッチ」、ほんと、筋が読めるのにどうしてこんなに面白いのかしら。「小さな黒い箱」を読んで、あれ、このマーサー教の話、どこかで読んだぞ?と。ワタシが唯一、くらいで読んだことあった「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」のもとだったのですね。なるほど。共感ボックスの設定は昔からあったのか。傑作集というだけあって、いろんな話をいっぺんに味わえるお得なコースをいただいている気分です。次々違う味で、でも美味。

ディック傑作集〈3〉ゴールデン・マン (ハヤカワ文庫SF)

ディック傑作集〈3〉ゴールデン・マン (ハヤカワ文庫SF)