美女と野球/リリー・フランキー

美女と野球 (河出文庫)
およそ10年前のリリーさんのエッセイをまとめた一冊。電車の中で隣の人に覗き込まれたら、ページによっては「ひー」と赤面しそうな。いやページによってはというか85%くらいそんな(チン毛とか連呼…)。ほかバカタレントとバカ女子高生切って捨ててみたり。振り返ってみたり。噂してみたり。偽悪的、とか言っちゃうと、もう違うんだろうな。ワタシとしてはすごく好きなんだけど、こんな説明してるうちはリリーさんには仲良くしてもらえないだろうな。とかもう自意識過剰甚だしくなるんですけど、この人の文章読むと。この居たたまれなさと、当意即妙さからくる快感と毒で、いろいろ逃れられないわけです。
その中でリリー・ママンキーことおかんの入院にまつわるところだけはストレートにじんわりくるわけで。「東京タワー」やっぱり読みたくなりました。