ふしぎな図書館/村上春樹・佐々木マキ

ふしぎな図書館
表紙の羊男と舞うドーナツがえらくかわいいので画像を大きくしてみました。
中身は「図書館奇譚」という、短編集「カンガルー日和」収録のお話をリメイクしたもの。たぶん子ども向け、という意識もあって物語りは簡便化されており。ううーん。好きな話だったんだけど、原作にあった、たとえば最初の図書館受付嬢が読んでいた本の描写とか、革靴に関するもっともっとのこだわりとか、そういう記憶に残っていた好みだった部分は削られて、ストーリーはそのまま、なのでちょっと物足りなかったです。でーもでも、佐々木マキさんのイラストと村上春樹氏の文章との組み合わせはやはりファンにはたまりませんわ。
本屋で見つけて。「しまった!もう発売してたんだ!」と購入。読みかけの本うっちゃって電車の中で読みました。外箱カバーつきで、中身はオレンジ色のビニール装丁。ふかふかしてて。かわいい本です。点が甘いのはもうしょうがない。