京都の精神/梅棹忠夫
まーた時間があき過ぎて、何を読んだっけこの間…となっておりますが、思い出せるところで。梅棹さんの本を何か一冊、と春先に出掛けた大阪民博での展覧会で買ってきた一冊。
京都についてひたすら語る講演の記録がメイン。
京都という都市の、その特徴、意味、価値、これからどうあるべきか、等々を、熱く熱く語られている。そうかー、これが「京都」のひとの「京都観」か、と、圧倒される。
勿論、全京都人がこうではない、とわかってるつもりの上でだけれど、東京生まれ千葉の新興住宅地育ちで故郷もない(両親も東京生まれ)ような自分みたいなふわふわした人間にとって、自らの出自をとても重く価値あるものとして扱い、その故郷を強く思う気持ち、というのは想像上のものでしかなかったことがよく自覚されました。京都というのは勿論素晴らしいところであると思うのだけど、特に、そこに思いを注ぐひとの強さというのは格別なのであろうなと。
自分は、父方の祖父を辿るとどうも大阪、父方の祖母は名古屋らしいのだけれど、こちらはまったく交流がない。母方の祖父は広島出身で、行ったことはある、程度。母方の祖母は長野、遡ると、実は京都。そういえばそうだったな、と思い出しただけですが。
- 作者: 梅棹忠夫
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/09/22
- メディア: 文庫
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