九段坂下クロニクル/一色登希彦、元町夏央、朱戸アオ、大瑛ユキオ

漫画とかエッセイとか、軽いのばかり続いている…。読書量減っています。
これも漫画。同僚さんが、住宅がテーマの連載の仕事をしていて、こちらの専門についていろいろ聞かれたのでお教えしていたら、そうか、これ知っていますか?と貸していただきました。九段坂下にある、九段下ビル・旧今川小路共同建築という建物をテーマとした、4人の漫画家によるオムニバス形式の一冊です。現在に近い時代の九段下ビルだったり、建設された昭和2年当初が舞台だったり、の4編。
一番、漫画として上手だな、と思ったのは元町夏央「ごはんの匂い、帰り道」。竣工時が舞台。朱戸アオ「此処へ」は戦時中のこと。話は面白いけれど、画力が追いついていない感じ。現在が舞台の大瑛ユキオ「ガール・ミーツ・ボーイズ」はうーん、まあ少年誌に載ってそうだな、と。。一色登希彦「スクリュードライブ-らせんですすむ-」は、何やら気負っていて、この建築に思い入れもありそうなのだけど、何が言いたいのやら、盛り込みすぎという感想。
わざわざ個別に感想書いてしまった。なんだかんだ書いてますが、こちらも思い入れのある建物なので、いろんな画で建物が描写されてるのを見るのは、何やら嬉しかったです。買うかも。解説を植田実さんが書いてるのがスゴイよ。

九段坂下クロニクル

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