1Q84 BOOK3/村上春樹

4月に読んだ本整理する前に、1Q84新刊一気読みしてしまった。真夜中にがーっと。ビバGW(仕事は?)。まだ新しい本だし、自分で目にしないようなんとなく気を付けていたのは、ネタバレ。特にtwitterあたりで感想書かれたらしんどいな、と思っていたけれど、そんなおとなげない人もいないか…と思ってたら、いた。おひとかた。きちんと気を遣って、ぎりぎり当たり障りのない感想ぽかったんだけど、それでも目にしてしまったから、読み進めながら「それってこういうことかしら」「いや違うかも」「…もしかしてこうなる、という最悪の展開!?」などと考えてしまって無駄にイライラ。ストレスフル。というわけで以下たたむ。

1Q84 BOOK 3

1Q84 BOOK 3


その方が書かれてたのは「最初と最後が同じ場所で(都市論的に面白い)、二人は1984に戻り、一人は1Q84に残るという構造と形式だけがある」。ううう。誰が残るのよそれは。普通に考えれば彼女と彼だけど、付随する要素もあるし、つまり…などと。読書感想サイトなど敢えて行かないようにしてたんだけどねえ。いやネタバレレベルじゃないと言えるのかもしれないけれど。ぶつぶつ←暗く根に持つ

ううむ。結局感想書きづらいのだった。

でも、これも幾人かの方が述べていたのと同じ感想ですが、読みやすかった。1と2がものすごく売れたことで、何か作用したのでしょうか。1と2を読むときに感じた「久しぶりの村上春樹の文体に身体が馴染まない」感じはまったくなかった。べつに文体を変えている感じはしなかったけれど、ああでも、なんかちょっと説明がくどいところがあった。彼が話して、彼女が話して、ふむふむ、と納得してるのに、更に「これはこういう訳だったのだ」とナレーションが入るような文章が幾つかあった。1と2でもあったっけ?覚えてない。話の運びを親切丁寧にしすぎていて、ちょこっとイライラしたところもあったかも。

「失われてしまった」天吾の年上のガールフレンドや、中野あゆみなど、伏線なのだろうかと思ってた点は何も進展せず。ミステリーじゃないので、そのままかもですが。大きな動きはないので、退屈と言えば退屈。青豆に至ってはほとんど「動かない」ことになるし。でも天吾と青豆と牛河と、視点が変わってひとつの時間軸をぐるぐる螺旋状に巡りながら進む、それ自体に躍動感のようなものがあって、読み始めると勢いがついてしまった気がする。まあ一気読みなんてした時点で、面白かったのです。