四文字の殺意/夏樹静子

文庫版は今月の新刊。先日の給料日衝動買いの一冊。
「ひめごと」「ほころび」「ぬれぎぬ」…などなど、4文字の言葉がタイトルになった6編の短編集。伊豆高原へ向かう電車内で読み始めた1話目「ひめごと」の舞台が伊豆だったため、おおお、とはまったりしつつ。だいたいにおいてきれいにまとまっている感じの推理小説
1編1編がちょっと短いかな…あんまり短いと、殺人に必然性を感じなかったりして入り込みづらくはあった。特に5話目「やぶへび」は、トリックがちょっと専門的過ぎる知識が必要なため、こんな短編集だと唐突な感じが拭えず残念。もっと長編で、登場人物の職業がもっと深く描かれた末に警察がそれを暴く…ならよかったのになあと思いましたわ。

四文字の殺意 (文春文庫)

四文字の殺意 (文春文庫)