ワールズ・エンド(世界の果て)/ポール・セロー  訳:村上春樹

村上春樹翻訳ライブラリーの1冊。
舞台は世界各国、いろんなシチュエーション。「文壇遊泳術」なんて、日本人の近代作家も書きそうな話だ。皮肉たっぷりだけど、スマート。「真っ白な嘘」はなぜだかクリスティを連想。慣れ親しんだ村上春樹の日本語だからすんなり入り込めるのか、いずれも異国情緒溢れる情景描写が良い意味で生々しくて、香り立つよう。すべての話は多かれ少なかれセロー氏の体験も反映されてるとか、それはすごいよセローさん、どんな人生歩んできたの、と。オモシロイ一冊でした。

ワールズ・エンド(世界の果て) (村上春樹翻訳ライブラリー)

ワールズ・エンド(世界の果て) (村上春樹翻訳ライブラリー)