アサッテの人/諏訪哲史

そういえば文藝春秋で読んだや、と思い出しメモ。今更ですが。
奇妙な言動をしだす叔父を甥である主人公が観察し、小説化したもの、という設定の小説。プロットのためのメモのようなものが、説明付きで繋がれる構成。叔父の話す奇妙な言葉は、あれは「吃音」と表現されるものなの?わからん。とにかく、どこかの、アサッテが入り込んでくるというか、そっち行っちゃってるというか。そんな叔父の失踪までのものがたり。
Gilbert O'SullivanのAlone Againを聴いたまま日本語で書き取っちゃった文章が、これはもう、何やら笑ってしまった。だってそう聞こえるもん。聴いていたもの。中学生くらいの頃にはまってたから、自分も。そうやって言葉を分解しだすと…確かに意味と音が離れて、わけわからなくなること、あります。その感覚がヒントになるような小説。
キライじゃない感じでしたが、他の作品も読みたいかというと微妙。

アサッテの人

アサッテの人