グレート・ギャツビー/スコット・フィッツジェラルド 訳:村上春樹

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)
感想保留中の本があるのに先に他の本について。
村上春樹訳のギャツビー。良かったです、これ。既知の翻訳版に対しての村上春樹の新訳というとこで言えば、ライ麦畑よりこっちのが良いなあ。合ってる。
他の人の訳したギャツビーを読んだのはたぶんもう10年くらい前のことで、ギャツビーとフィッツジェラルドの短編集に関しては、それを貸したままである相手に対して甘酸っぱいというか苦い恋の思い出めいたものがあったりなんかするワタシでして(どうでもいい話)、ええとだから、比較対象は今手元にないのだけど、たぶん、読んだ印象は10年前と同じような感じがした。
新訳で、良かった、って言ってるのに同じ、って妙な感想になってしまうけれど。
キャラウェイの、ギャツビーの、トムの、デイジーの描写…こんな人物だという描かれ方や、ギャツビー家でのパーティの空気感だとか、10年前読んで、自分の中に残っていた印象を村上春樹が言葉で再現してくれてるような気分になった。村上春樹の文章に深く馴染んでいるせいもあるのかもしれないけれど、しっくり来たのでしたよ。