龍宮/川上弘美

龍宮 (文春文庫)
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さて短編集が続くと、ちょっと物足りなくなってくるわけですがこれも短編。で、ちょっと前にがつがつ読んでいた川上弘美ですが、こーれはあんまり得意じゃなかったな。「蛇を踏む」で苦手意識を持ったのを思い出してしまいました。人ではない何かが出てくる、というだけだと好きな話もあるんですが(今までに)、変な湿っぽさがダメなのかしら。好きなのとそうでない作品の差が難しい。
中では「島崎」が良かったです。なせだか長生きが当たり前になった世界で、400歳の実は自分の先祖に惚れてしまった200歳超の私のものがたり。いい感じなんだけど、先祖がつれないんだわ。せつないねえ。