最近数少ない「単行本」で買う作家であるいしいさんの、たぶん処女作?。作家となる前、南の島へシーラカンスを釣って食べる!為に出かけた旅行の記録を、近しい友人らに刷って配った…ものをまた本としてまとめたものらしいです。小説ではなく旅行記。えらくふざけている。そしてお気楽。行く先々で友人をつくり(語学が堪能。かっこいいなあ)輪を広げて、酒を飲んで、遊んで、そして念願のシーラカンス漁に出航。エッセイと言えば、いしいさんのweb日記はとてもオモシロイのですが、それから窺えるいしいさん像と、この本の書き手像はなんだか遠い感じがします。若かりし日、ということか。