おめでとう/川上弘美

おめでとう (新潮文庫)
どうしよう…とか言いながら川上弘美。恋愛短編集。川上節全開らしい。「蛇を踏む」よりいいです。やはり。あれがよくなかったか。しかしせっかちなワタシはあんまりゆったりした登場人物にはちょっといらいらしてしまい。でもそのいらいらも含めてこの人の小説らしさな気もする。
本の記録からはずれますが、短編のだいたいは30代後半から40代の女性、男性が出てくる恋愛小説でして。センセイの鞄もそうだったけど。珍しいよね。と思ったけれど、それは単にワタシが20代から30代前半くらいの登場人物の小説ばかり読んでいたということか、と思い当たる。意識してたわけじゃないけど。今28歳でもうじき29歳で、時に冗談でネタにしてる程には年齢は自覚していなくて。30になるのもいいな。とか。でも30代後半から40代って、まだ想像出来てないな、自分、とも気付いた。