人生のちょっとした煩い/グレイス・ペイリー 訳・村上春樹

グレイス・ペイリー読んだのは2冊目?…と日記内検索したら見つからず。(本棚には「最後の瞬間のすごく大きな変化」があるので、その昔読んだはずなのですが。。。)表紙がホッパーなのよね。
中は短編集。というか、グレイス・ペイリーは長編は書かなかったみたい。いちばんはじめの「さよなら、グッドラック」がよかったな。ローズ伯母さん、ステキだ。人生ってあっという間とも言うけれど、長い長い道の後半で、たとえばこんな出来事ってどうよ、と思う。もちろん私はそんなに「待つ」ことは出来ない。いや、ローズ伯母さんは待ってもいなかったから、それが訪れたのか。
「人生への関心」は「最後の瞬間のすごく大きな変化」に収められた「道のり」の姉妹編と呼ぶべき作品。珍しく、既読感、でもなんか違う…と気づいたよ。ジニーの視点、ミセスなんちゃら…なんだっけ、ラフタリーとの、思惑の差と一致点。皮肉とあたたかみが面白い。
全編通して、冷めた視点で、ちょっとごつごつというか…スマートではなく描かれる人物像。でもどれも結構好きだ。

人生のちょっとした煩い (文春文庫)

人生のちょっとした煩い (文春文庫)