1Q84/村上春樹

読み終えたのは一週間くらい前か?単行本通勤鞄に入れて持ち歩いてしまった。ものがたりはまだまだ続いていくかのような終わり方。青豆は本当にそうしなければならなかったのか?天吾はこれからどうやって生きて行くのか。まだ読ませて…と手を伸ばしてももうページはない…という感じ。もどかしさ、居心地の悪さ、奇想天外さ、などなどあまり楽しくないはずの感情がありつつも、並行して進むふたりの物語に引き込まれる。
読み始めは、久しぶりの村上春樹の文章が、肌にごわごわする感じだったのが、ラストでは何年も着古した木綿のシャツくらい馴染んでた。結局。

1984年に30歳くらいなら、青豆と天吾は(生きていれば)2009年に55歳、とか、考える。1984年、自分は9歳だった。そしていま職場でわたしを囲む学生たちのほとんどはまだ生まれていなかった年。自分の記憶に強く残るのは、あの1995年。受験をし、大学に入った年。95年に辿り着いてしまう前の、ポイントの切り替え地点としての、84年かと思う。(ジョージ・オーウェンは読んでない)

勝手なイメージだが、わたしの中で80年代というのは明るいオレンジとグリーンで彩られる。表紙のQもそうだけど、単行本の見返しが、その通りのオレンジとグリーンで、何やらしっくり来た。

また何か思いついたら、書き足そう。

1Q84 BOOK 1

1Q84 BOOK 1

1Q84 BOOK 2

1Q84 BOOK 2