延長戦に入りました/奥田英朗

奥田氏が熱心な中日ファンなのはこちら↓で承知
http://d.hatena.ne.jp/ka_ya/20061112
で、そんな作家さんの、10数年前のスポーツエッセイというか、ぼやき。スポーツと関係ない話もあったかな?語り口がちょっと軽いのが引っ掛かったのですが、それはここ数年読んでる奥田英朗という作家像と、17年前の若かりし日のエッセイを比べて感じたものでしょう。というか、時代性か。バブリーさを感じる軽口なのです。良くも悪くも。
内容は野球に限らず、陸上ありプロレスありウインタースポーツあり。「ボブスレーの前から2番目の選手は何をする人なのか?」の受け答えのくだりに笑う。
そして、これを読んだきっかけはさとなおさんのblog「www.さとなお.com(さなメモ): 出席番号順は性格に影響を与えているかも」。同じテーマを奥田さんも書いてるよ、という話。この本に「トップバッターの資質と学校の出席順」というタイトルで入っております。単純に、「あ」「い」で名前の始まる人は、学校生活上で何をするにしても(新学期の自己紹介、体育の50m走、予防接種etc.)一番を任されることが圧倒的に多く、それなりの性格を備えた人物に育つのでは、という話。「わ」「よ」がつく人の逆バージョンも然り。ありそうでは、ある。よな。
ただ、ワタシ自身に関して言うと、「か」は特に緊張を求められない位置なので、それほど影響はなし。しかもうちの地元では、小学校と中学校の出席番号は、4月生まれからの生年月日順だった。なのでワタシにとっては「出席番号の早い人」は背が高かったり、おとなっぽかったりして、かつ4月生まれ、というイメージです。学級委員もやりがち。高校入って名前順になったのが新鮮でした。1〜2年のクラスに「アイウチ」くんがいて、不動の1番だったなあ、と思い出す。

延長戦に入りました (幻冬舎文庫)

延長戦に入りました (幻冬舎文庫)