しゃばけ/畠中恵

ファンタジーノベル大賞優秀賞。単なる時代ものではなく、妖怪…妖(あやかし)たちが出てくるところが、ファンタジー
でも、江戸の風物、町や人の描写がナチュラルにとてもうまくて、建物にしろ、日本橋の通りにしろ、かなり鮮やかに情景が思い浮かぶ小説。情景描写が上手なので、ふぁんたじーな部分である妖たちの登場も、さほど違和感を覚えないような気がする。
心優しい、かなり病弱な若旦那・一太郎と、それを支える兄やである手代やら、家中に潜む鳴家(やなり)やらの妖たちが、いろいろ解決する模様です。シリーズものをお借りしました。文体がふんわり優しいのも、中身と合っているので良い感じです。

しゃばけ しゃばけシリーズ 1 (新潮文庫)

しゃばけ しゃばけシリーズ 1 (新潮文庫)