いつも旅のなか/角田光代

ひたすらに、世界各国を旅して歩いた旅行記エッセイ。ありきたりな観光地というよりは、かなりの僻地や、何にもない普通の街なんかをひとりで彷徨っているのが多い。バリ行き直前に貸して貰って、あ、バリもあるじゃん、と読んだけれど、そのバリ旅では現地人に勧められたマジック・マッシュルームでべろんべろんになる…というだけの話であまり役に立たず。。。ロシアの国境を列車で越えた途端、空気も自然も何もかもが変わった、というくだりはちょっと興味深かったかな。
角田光代さん、って小説を何冊か読んだものの、残念ながらあまりはまれずに終わっており。この随筆的旅行記読み終えて、あー、やはりなんかちょっと苦手かも。でした。どこがというと難しいのだけど、たぶん、友達にいたら、ケンカするというかワタシが一方的に腹を立ててしまいそうなのだ。ああ、ココロ狭いな。知らない作家さんに対して。ほんとにひとりで、バスに何時間も乗って山や遺跡や寺院を訪ねたりする、その生命力的強い感じは、自分にはないという意味で尊敬するのですが。

いつも旅のなか (角川文庫)

いつも旅のなか (角川文庫)