地図にない町/フィリップ・K.ディック 編・訳 仁賀克雄

これはディック幻想短編集と銘打たれております。確かにSFというより、一種ファンタジーぽいのも多い短編集でございました。ラビリンス博士による「名曲永久保存法」(裏の森は大騒ぎだ)、「万物賦活法」(元気な革靴)なんて、まさにそんな。好きだけど。
表題作「地図にない町」が一番面白かったかな。日常と非日常の隙間からかいま見えるパラレルワールドの存在が、なんかほんとにありそうで。

地図にない町 - ディック幻想短篇集 (ハヤカワ文庫 NV 122)

地図にない町 - ディック幻想短篇集 (ハヤカワ文庫 NV 122)