雑誌Number665号・pp.32-33 揺れる札幌ドームで/奥村英朗

読書じゃありませんが。日本シリーズが面白かったので特集組んでたNumberを買いました。奥村氏は「マドンナ」や「インザプール」の作家さんですが、がっつり中日ファンでもあったのですな。知りませんでしたよ。各試合の記事とか新庄や稲葉の特集なんかも面白かったのですが、個人的にはこの奥村英朗の見開き2ページのコラムが良かった。
「これは負け惜しみである。中日者の負け惜しみである」から始まって、ひどくアウェーを意識させられた札幌ドームでの観戦体験を語り、北海道に移り成功をつかんだ日ハムにエールを送ってる。ユーモアと負け惜しみがいい感じで、そして野球愛みたいなのがねえ、いいんだ。北海道民と日ハムはまだまだ甘い蜜月なのですよ。まだ三年だもん。これから長ーいつきあいになって行く中で、「君たち(北海道民と日ハムという相思相愛カップル:kaya注)は、まだ野球人生のとば口にいるに過ぎない」だとか。そうそう、と日本シリーズに縁の無かった球団ファンも頷いてみました。
球団として微妙に地域に根付き切れないヤクルトなんてチームを長らく応援してる身として、もう少し熱愛してみたくはあるのだけどなあ。来季に期待だ。