沖で待つ/絲山秋子(文藝春秋で)

沖で待つ
絲山さん、たまに新聞にエッセイが載っていて、それは結構好きだった。なんか小さいことを書いているのだ。ちまちましたことを。でもあまり女々しくないというのが良かった。
小説は初めて読んだ。良くも悪くもかなり淡々。その淡さが独特、ってとこまで行ってない感じ。さりげなさを装ってるけど、あまりさりげなくないのに、淡々とさせようと…してないか。この一編だけではわからない。文章が敬体なのは、いつもなのか?恋愛関係に陥っていない男女の話。関係は、会社の同期。総合職の、仲間・同僚。先に作者略歴を見てしまって(雑誌なもんだから)、仕事話のリアルさは、そうか単に実体験からか、とか余計なこと思ってしまって損した気分だった。短編として仕事エピソードが結構効いているから。うーん、悪くないのに、褒めづらい。でも他も読んでみるかなー。
あ、福岡が舞台の一部になっているので、福岡出身の姉さんにお貸ししようかと思いましたよ。>私信