鬼平犯科帳(二)/池波正太郎

ISBN:4167142546
そしてさくさくと読み終わる2冊目。鬼平ファンのサイトなどを覗いてみると、「好きな盗賊」だとか言い募ってるのがおかしかったのだけど、ああ、わかるかもー。となってきた。これからますますスバラシイ親分が出てくるのでしょう。登場人物で楽しめる。
そして時代物を殆ど読まなかったのを悔いるほどに、江戸の文化が生き生きと伝わってきて、いいなあ、と。一応東京の近代を専門とする研究をしているので、まあちょっと遡る江戸の地名もほぼわかる。「外神田から昌平橋をわたり、柳原の土手づたいに橋本町をすぎ、久松町のあたりで、弥市は駕籠を捨てた。浜町堀にかかった高砂橋をわたり、彼は住吉町の裏河岸へ入った」だとか、もうまさにそのへんの地図を今日トレースしてたもので、そりゃ面白いですよ。深川の方の開発だとか、石川島の人足寄場とか、そうそう、と。なんだかわくわく読んでおります。さー次だ次。