間違いの悲劇/エラリー・クイーン

間違いの悲劇 (創元推理文庫)
最近軽い・薄いのばかり手をつけて、一日一冊ペース。どんだけ不経済かって話ですよ。とりあえずここを見ているよくワタシと会う友人たちは、何でもイイから本を貸してくれるといいよ。逆に「(ここ読んでると)僕はもう自分で本を買わなくてもいいように思うよ(全部借りればいいから)」っていうのは(実話)、間違ってないけど…ワタシにも還元してください。で、これは「未収録短編集」でして。エラリー・クイーン。ミステリ好きには今更なんの解説もいらないと思いますがとりあえずWikipediaをここに。
http://ja.wikipedia.org/wiki/エラリー・クイーン
だいたい中学卒業くらいまでに一通り読んだクイーンを、たまたま本屋で見かけてしまったので入手。前半は今までの単行本に入っていないらしい短編幾つかで、好きずきですが、さすが!てのと、それは無理すぎ、ってのと両方あり。「読者への挑戦状」とか言われたらムキになりますが、「オーストラリアから来たおじさん」しかわからなかったよ。レトリック使った謎が多かったので、あーもー原語で読みたいーとおもいました(語学力があれば!)。
最後に表題作「間違いの悲劇」…。シェイクスピアをモチーフにした、エラリー・クイーン未完の作品のプロットのみ収録。これがねえ、よかったですよ。最後の最後はまだ練り切れていないというか…どう意味を持たせたかったのか、これは訳者のせいじゃないと思うけれど、難しく終わるのですが、展開は、ああ、クイーンぽいなあ、と。完成してたら素敵だったんじゃないかなあ…。
って、実はこれを有栖川有栖綾辻行人となんとか日本語小説化しようという試みがあって、結局出来なかった…というのが巻末に語られています。どうだったかねえ。読みたい気持ちと半々なれど、ワタシはもうこれ(プロットというか梗概)のままでよかったような気が…勝ってるかなあ。