不連続殺人事件/坂口安吾
ISBN:4041100135
画像リンクがなかった。よかった。いや、手元に貸していただいたのは昭和62年発行第29刷なので、たぶん後になってこの表紙なのだと思うんだけど…。イヤな感じなんですよ。これが。すごい。貸してくれた人も「たぶんうちの本棚でも一二位を争うイヤな表紙だと思う」とか笑っていたが。即カバー!
内容はふつうに推理小説です。坂口安吾ってものすごく一部分しか知らないことに今更気づく。推理小説的なもの、他にもあるらしいです。しかも本人は結構マニアらしい。舞台は昭和22年。「そして誰もいなくなった」的に比較的孤立した山奥の屋敷に集まった&集められた文化人たちの間で次々に人が殺されて行き…というお話。お屋敷の使用人まで合わせると登場人物が20人くらいいて、やっと名前と中身が一致する頃に話しは終わるという感じでしたが。男女入り交じって誰が誰の前夫で前妻で誰に気があって、とかいうのも錯綜してるのだもの。
いやでも。推理小説として楽しめました。久しぶりにこういうの読んで面白かったー。あそこは確かに不自然な気はしたんだー。うんうん。(←私も結構マニアと言えばマニアだ)