椿山課長の七日間/浅田次郎

椿山課長の七日間 (朝日文庫)
浅田次郎の軽口、しかしお涙頂戴モノです。死後の世界が描かれています。死んだ後、どうなるのかを裁く役所みたいなのがあって、そこでの手続きを経て、現世に「条件付き」で戻れたりなんかして。無茶苦茶なんだけど、つい読み進んでしまいましたよ。百貨店の激務で倒れた椿山課長と、人違いで凶弾に倒れたやくざの親分と、交通事故で幼い命を奪われた養子の少年。それぞれの人生が死後の世界から眺められ、再現され、そこにドラマが生まれるわけです。
あーもー。いい話過ぎたりとか、都合良すぎたりとか。わかってるんだけど、ちょっと泣いた。ていうか椿山のじいちゃん。それは駄目だ。そんなのイヤですよ。終わり方としてさ…。ううむ。