日本世間噺大系/伊丹十三

日本世間噺大系 (新潮文庫)
3冊目。これは昭和51年初版。今までのものよりもうすこし脈絡なくいろいろな話を集めている。いつもの調子のエッセイと、短編小説みたいなのと、あとインタビュー記事だったりレポートだったり…これは全部リアル?なんだよな?
伊丹さんに抱いたイメージそのままなのは最初の「走る男」で、電車の中で噴出しそうになったのは「プ」かな。「プレーン・オムレツ」は洋食屋さんのオムレツの作り方をこと細かに教えてくれます。作るべか、という気分になる。「生理座談会」はすごいね…。幼い妻、色っぽい妻、美しい妻、淫蕩な妻、の4人の女性(なんて表現!)と司会で進行する女性のアノ日に関する座談会です。赤裸々。うわー。でも時代古いからな。今はいろいろ進歩もしてますぜ(何が)。いろいろ読み応えあります。電車の中で読む本としてはとても「ちょうどいい」感じがしている。今更知ったのだな。
(どうでもいいですが伊丹十三、はいたみ13と打って変換してたりします。昔は一三と書いたらしいですね。マイナス→プラスにしたんだって。吉田五十八も58って打ちます)