泳ぐのに、安全でも適切でもありません/江國香織
買ったのは文庫です。文庫化待っていた。単行本の表紙絵は松尾たいこさん→(装丁:坂川栄治+藤田知子)で、ちょっと惹かれてたのですが、文庫表紙はE・ホッパーになってた。でも、あれ、元々これだったっけ、と思う違和感のなさ。そんなもんか。
山本周五郎賞受賞の短編集。恋愛する女の話。江國香織、たぶん初期の5〜6冊は読んでいたのだけれど、「なつのひかり」がすごく苦手で、それ以来あまり読まなくなり「薔薇の木枇杷の木…」で、あ、大丈夫かな、と思っていたのだけれど、この「泳ぐのに…」はやっぱりちょっとダメでした。あんまり理由はわかりませんが、好きだと思ってた料理だけど、ワタシの味覚が変わったのか、作り手の味付けが変わったのか、どうも美味しく感じないというか。匂いが鼻についたり。
この本の解説の山田詠美くささとか、あと絶対違う!という意見も多数聞かれそうですが林真理子くささとか、そんなものを思い出したよ。山田詠美も林真理子も昔はがっつり読んだのだけど。飽くまで個人的感想。
「間宮兄弟」も文庫化されたら読んでみたいと思ってたけれど…どうかしら。まあまだ先の話。