白い犬とワルツを/テリー・ケイ 兼武進訳

白い犬とワルツを (新潮文庫)
妻を失った脚の悪いおじいさんの生活。優しかったりお節介だったり勘違いしたりする子供たちや、古くからのお手伝いさんだった女性や、若い頃の思い出の土地と同窓会、本当に大好きだった奥さん…そしてどこからともなく現れた白い犬。一人称三人称入れ替わりながら、その生活の最後までが淡々と語られ。
あまり感情に訴える表現もない静かな「小説」なのだけれど、頭が良くて強がりで、頑固で優しいおじいさんが妙に身近になってしまい。結構いれこんで読みました。