いま、会いにゆきます/市川拓司

いま、会いにゆきます
後輩に借りました。話題作ですね。この作家さんは知らないので読まず嫌いもどうかと思いチャレンジ。 個人的にセカチューよりは面白かった。映画CMや書評なんかでイメージしていたより話は凝っていて。残された旦那と息子はごく普通の親子なのかと思っていたら、実はちょっと問題を抱えているとことか。
死んだ妻が戻ってくる…という筋書きはやはりもうファンタジーでしょう。展開の簡単さ、夫婦の恋愛観や子供の描かれ方も含めファンタジー恋愛小説。そう思っちゃうとあんまり泣けない。でもそう思って読むならいいかも。
作者が拓司(たくじ)で主人公が巧(たくみ)で息子が佑司、ってのが若干かゆい。穿ち過ぎ?
補足:作者のHPを知って読んでみた。主人公の巧という人物の抱える問題は、作者自身が抱えてることなのね。そうか。リアルなのか…。かなり身近なところから物語りを紡ぎ出すヒトのようなので、この先何作この調子で書けるのだろうか。と心配になってみたり。