王妃の館/浅田次郎

王妃の館(上) (王妃の館) (集英社文庫)
タイトルから、蒼穹の昴、とか珍妃の井戸、とかのシリアス大河系を想像しておりましたが、軽口コメディでございました…。いや勇気とか希望とかも語るんですが。現代・現実世界での日本人団体パリツアーと、300年前のフランス・ルイ14世の生涯とが代わる代わる描かれ。ルイ14世の方は、ツアーに参加している天才作家が書く小説という設定で。
まーなんていうか。エンターテイメント小説。最後はめでたしめでたし、です。浅田次郎嫌いじゃないんだけど、このノリのばかり続けて読むと、もうしばらくいいや。食べやすいんだけど脂っこいくどい料理が胃にもたれる感じで。