新刊発売前に既刊を読んどこうと購入。ありとあらゆるものに「トリツカレて」しまう男ジュゼッペと遠い国から来たペチカのラブストーリー。人語を解すはつかねずみも登場。
常軌を逸した「トリツカレ」方や言葉を話すねずみは夢物語だけれど、魅力的なまちの人々も、あたたかい思いも、作り話的お仕着せがましさはなく、気持ちよく読めるおとぎ話。おとぎ話だから、いろんなことがうまく行って、最後にハッピーエンドなんだけど、それがそれでもう幸せな一冊。
単行本ですが薄いし軽いのですぐ読めてしまう。読み終わるのが名残惜しい。