うつくしい子ども/石田衣良

この人まだあんまり読んだことないのですが。三冊目か。上手な感じ。最近新聞でたまに読むコラムも、うまいなと思う。小説は酒鬼薔薇事件を彷彿とさせる少年犯罪もの。「少年A」になってしまった弟のしたことを、追求して行く兄の話。新聞記者の青年の視点もあり。一人称の主が変わっていくのだけど、持って行き方が上手いので一気に読めた。
で、子供の一人称ものは個人的には危険というか。しらけるタイプのものもありますが、ワタシはこれはぎりぎり大丈夫でした。でもちょっとぎりぎり。かも。