麦ふみクーツェ/いしいしんじ
ストーリーを全然知らずに買ったのだが、物語のメインは音楽。打楽器。指揮。吹奏楽。昨日まで読んでたオケ人間学と図らずも繋がってしまった。熱海調査の往復で読了。
でも特にオケ人間学を投影できるわけではなく…。いしい節全開で優しいおはなしでしたよ。やっぱり宮沢賢治かなあ。平仮名が多めの一人称は、主人公が子供だからか。それが若干冗長な感じも。でも結局かなり入り込んで読んでしまった。ねこと呼ばれる少年は指揮者に。お祖父ちゃんはティンパニ奏者。にゃあ。このまちの吹奏楽団の演奏を聴いてみたくなりますよ。
というわけで「プラネタリウムのふたご」で盛り上がったよしだ屋さんにまたお貸ししようと思います。
でid:maschineさんに吉田修一を2冊お借りしたので、これからそちらに取りかかります。