永遠の0ゼロ/百田尚樹

予備知識なく着手。現代に生きるワカモノである主人公とその姉が、戦争で亡くなった祖父について調べていく話。姉は駆け出しのライターで、その仕事にするつもりで弟を使いつつ戦友会を通して連絡のとれた人にインタビューを繰り返し、祖父・宮部久蔵の人と…

がんばりません/佐野洋子

本屋寄ったら佐野さんの追悼フェアみたいなのをやっていたので、エッセイを一冊購入。相変わらずの佐野さんのあっさり赤裸々、素のまんまな文章ににやにやしながら読破。前に書いたけれど、高校生の頃読んで、すっかり、なんというか、気持ちの上で「意気投…

1984年/ジョージ・オーウェル 訳:新庄哲夫

村上春樹を一気読みしたときに、話題になっていたジョージ・オーウェルの「1984年」。タイトルは知っていたけれど未読だったので、手を出してみました。実は読むのにかなり間空けて3ヶ月くらいかけてしまったあたり、最近は物忘れだけでなくて、本を読む能力…

ガセネッタ&シモネッタ/米原万里

実家から持ってきた一冊。 itoさんが書いてらしたの見て、あー、米原さん読み返したいなと思い。読んだ記憶はあったのですがやっぱり面白かった。 ロシア語通訳の米原万里さんが描く、通訳とはなんたるか、語学とは言葉とは人間とは…とさまざまな絵模様。日…

九段坂下クロニクル/一色登希彦、元町夏央、朱戸アオ、大瑛ユキオ

漫画とかエッセイとか、軽いのばかり続いている…。読書量減っています。 これも漫画。同僚さんが、住宅がテーマの連載の仕事をしていて、こちらの専門についていろいろ聞かれたのでお教えしていたら、そうか、これ知っていますか?と貸していただきました。…

すゞしろ日記/山口晃

銀座三越の展覧会でニヤニヤ笑いが止まらなくなって、勢いで(?)買ってしまいました。そして一気読み。山口晃のイラスト作品と、雑誌で連載していたイラストエッセイというか漫画式エッセイ「すゞしろ日記」掲載の一冊。 ちょっとお茶目で、そのへんにいそ…

11月6日の自分のtweet 記録として。"佐野洋子さんの訃報を今知った。佐野さんはあの絵本が有名だけど、わたしはエッセイや小説がすごく好きで、高校生くらいの頃「私と佐野さんは似てる!」などとおこがましいことを考えていたのだった。訃報をきっかけに読…

お家賃ですけど/能町みね子

というわけで、忘れていた数冊のうちひとつ。能町さんが、牛込で住まわれている古い木造アパートでの暮らしなどなどを綴ったエッセイ。名付けて「加寿子荘」…は、大家さんの名前が加寿子さんだから、勝手にそう呼んでいるそうで。 築40年ということだけど、…

コンスタンティノープルの陥落/塩野七生

コンスタンティノープルの陥落 (新潮文庫)作者: 塩野七生出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1991/04/29メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 78回この商品を含むブログ (71件) を見る夏にトルコ行く直前に購入。イスタンブール行くなら読んでおくと面白いと勧め…

オカマだけどOLやってます。完全版/能町みね子

オカマだけどOLやってます。完全版 (文春文庫)作者: 能町みね子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2009/08/04メディア: 文庫購入: 51人 クリック: 907回この商品を含むブログ (60件) を見る能町さん、結構前からブログを読んでいて、何冊かもっております。…

ひとり暮らし/谷川俊太郎

ひとり暮らし (新潮文庫)作者: 谷川俊太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/01/28メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 40回この商品を含むブログ (49件) を見る表紙買い。あと帯のコピー買い。「結婚式よりも葬式の方が好きだ −。」 いや中身もよかったで…

半年近くほっといてしまった。理由は明白で、6月末にiPhoneを手に入れたから。移動時間の読書量が恐ろしい勢いで減ってしまった。いやほんと恐ろしい… iPhoneがこんなに面白いガジェットだと思っていなかったというか認識が甘かったというか。暫くはまって…

ちょっとピンぼけ/ロバート・キャパ 川添浩史・井上清一訳

報道写真家ロバート・キャパの若い頃の手記。エッセイじゃなくて随筆というか…と思ってましたが、手記、というのがしっくり来るな。 アメリカの従軍写真家と勝手に思いこんでおりましたが、彼自身はハンガリー・ブタペスト生まれなのですね。母国から脱出し…

チャリング・クロス街84番地/ヘレーン・ハンフ編著 江藤淳訳

タイトルは何となく知っていたけれど、初めて読んだ。あー、なんでもっと早く読んでいなかったんだー!たまらない。今更気づいてすみません。とても好きな感じでした。 有名な本だと思うので、説明するまでもないですが、中身はリアルな往復書簡。ニューヨー…

誠実な詐欺師/トーベ・ヤンソン 冨原眞弓訳

ムーミンで有名なヤンソンさんの1冊。ムーミン谷シリーズ以外では2冊目か。北国の小さな村で暮らす、カトリとマッツの姉弟。カトリはかなり計算高く、損得勘定と騙す騙されることに敏感なひととして描かれる。カトリなりの「筋」がきちんとあり、ぶれない…

その街の今は/柴崎友香

4月に読んだ本まとめられてないけれどーーーー。ほっとく。 これもまた短いのを1冊。初柴崎友香。でも次はないかも。嫌いな文体ではないしテーマは好きなんだけど。 舞台は大阪。28歳独身女子が人生悩んだり合コン行ったりしながら生きている。彼女は、大…

手鎖心中/井上ひさし

初めて読んだ井上ひさしはしっかり覚えている。中3の12月にひどい虫垂炎で入院したとき(期末試験を受けられず、誕生日は病院で迎えた)、母が数冊差し入れてくれたものの中にあった。なんだこれ、と思ったけれど、面白かった記憶がある。 今回のこれは江戸…

1Q84 BOOK3/村上春樹

4月に読んだ本整理する前に、1Q84新刊一気読みしてしまった。真夜中にがーっと。ビバGW(仕事は?)。まだ新しい本だし、自分で目にしないようなんとなく気を付けていたのは、ネタバレ。特にtwitterあたりで感想書かれたらしんどいな、と思っていたけれど…

しまった。4月更新なし。

読んでないわけじゃないんだ。かなり少ないけど。 とりあえず以下。後で埋めます。1Q84はまだ。。。 イトイの通販生活/糸井重里 制服捜査/佐々木謙 東京ひがし案内/森まゆみ イニュニック[生命]/星野道夫 大江戸お寺繁昌記/安藤優一郎

テルマエ・ロマエ 1/ヤマザキマリ

作者さんのブログが好きでよく読んでいたので、作品も…と買ってみたら、あれよあれよと評判があがり。気づいたら日本漫画大賞だそうで。素晴らしい。ローマと日本の風呂事情漫画。職場でも流行っております。テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)作者: ヤマザキ…

台湾に生きている「日本」/片倉佳史

新書(祥伝社)ですが写真たくさん。巻頭カラーもある(…レイアウトはどうかと思うけれど)。複雑な台湾の言語事情解説や、巻末の、台湾で使われる日本語特集などが、台湾初心者にはありがたかったです。台湾に生きている「日本」 (祥伝社新書149)作者: 片倉…

朝鮮紀行 英国婦人の見た李朝末期/イザベラ・バード 訳:時岡敬子

「日本紀行」に引き続き。李朝末期、19世紀最後の朝鮮を旅するイザベラさん。住民の暮らしをつぶさに観察し、合間合間、国際情勢にも翻弄されてロシアや日本へ渡ったり戻ったり。生の声。赤裸々な観察。国王や王妃にも謁見している。この時代のアジア旅行記…

どれだけ記録してないんでしょう いや、読んでいないんだよなあ、本を。 仕事関係の本は別に整理しているので、それを除いてしまうとほんとに。 電車内では携帯さわってばっかりだし…。反省。 仕事と趣味の間、くらいのも含め最近読んだのいくつか。

ノーザンライツ/星野道夫

星野さんブームはまだひっそり続いております。 これまでに読んだ2冊で断片的に取り上げられていた事件や人物について、幾つかテーマが設定されて、詳しく述べられております。文春文庫と順序がよくわからなくなっていたけれど、この順で読んでよかったかも…

ドバラダ門/山下洋輔

ジャズピアニストとして著名な山下洋輔の祖父は、山下啓次郎という建築家です。明治〜昭和初期のひとで、明治期に全国に作られ始めた近代監獄の設計者として知られてる。いや一般的に、ではなく近代建築に詳しい人たちに、ですが。私が「山下洋輔=山下啓次…

バトン

ほんと読書量が減っていることに気づく師走。http://tionne.blog71.fc2.com/blog-entry-380.htmlより 「続・読書家さんに聞いてみるこだわりバトン」 第2弾なようで「続」なのですが、第1弾よりこちらのほうが面白かったので。

「優柔決断」のすすめ/古田敦也

ミーハーに購入。古田さんが、自らの経験をもとに語る人生訓。ページ数少ないので一気読み。普段ビジネス書・啓蒙書的なものは一切読まないので、その点からは新鮮な感じもしつつ、古田さんが書いてるんじゃなければ読まないかもなあ。 内容に違和感だとはか…

長い旅の途上/星野道夫

前回の「旅をする木」のあとすぐに買ったのに、記録しそびれておりました。1999年発行のこちらは、星野さんの遺稿集。1999年3月現在の未収録原稿を集めたもので、すこし内容が重複するものもあります。 オオカミの話、グリズリーの話、カリブーの話、鯨、シ…

間があいた

1ヶ月以上もほっといてしまいました。 確かに最近小説など読めていないのですが… 専門書ばかり。週末あたりに数冊更新予定。

旅をする木/星野道夫

とてもよかった。 アラスカの自然に焦がれ、単身アラスカに渡り、アラスカ大学野生動物学部で学び、写真家となり、アラスカで生きることを選んだ星野さんが描く北の景色のエッセイ集。訥々とした語り口。はじめのほうの、手紙口調の文章に、単純ですが胸が締…