2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ちょっとピンぼけ/ロバート・キャパ 川添浩史・井上清一訳

報道写真家ロバート・キャパの若い頃の手記。エッセイじゃなくて随筆というか…と思ってましたが、手記、というのがしっくり来るな。 アメリカの従軍写真家と勝手に思いこんでおりましたが、彼自身はハンガリー・ブタペスト生まれなのですね。母国から脱出し…

チャリング・クロス街84番地/ヘレーン・ハンフ編著 江藤淳訳

タイトルは何となく知っていたけれど、初めて読んだ。あー、なんでもっと早く読んでいなかったんだー!たまらない。今更気づいてすみません。とても好きな感じでした。 有名な本だと思うので、説明するまでもないですが、中身はリアルな往復書簡。ニューヨー…

誠実な詐欺師/トーベ・ヤンソン 冨原眞弓訳

ムーミンで有名なヤンソンさんの1冊。ムーミン谷シリーズ以外では2冊目か。北国の小さな村で暮らす、カトリとマッツの姉弟。カトリはかなり計算高く、損得勘定と騙す騙されることに敏感なひととして描かれる。カトリなりの「筋」がきちんとあり、ぶれない…